地元のこけし工人を応援するため、
製造業の勤務と、
その後の産官学連携の経験を生かし
「ゆこけし研究所」を立ち上げました。
活動・お知らせ
『全国創作こけし美術展』に出品 2024-08-29
ストアの商品を ”動物のこけし” に特化します 2024-05-01
国土交通大臣賞を受賞 2024-02-20
犬形こけし人形の似顔絵こけし「犬のプレミアム」の発売開始にあたり 2023-12-26
犬形こけし人形が完成しました
ゆこけし研究所とは
「新型こけし」を
つくるこけし工人を
応援する研究所です。
「新型こけし」とされるそれは、独創性にあふれ「こんなこけしが作れるのか」「こけしにはこんな可能性があったのか」と大変驚かされました。ひとつひとつを眺め、手に取り、そのぬくもりに触れていくうち、いつしかそのあたたかな雰囲気に魅せられた私は「これをもっと色々な人に知ってもらいたい」と考えるようになったのです。
新型こけしとは
新型こけしは
「量産可能で
市場性のあるもの」
と定義されたこけしです。
当ホームページに掲載されている新型こけしは
「佐々木こけし工房」の作品です。
※ 下段のこけし3体は当研究所の試作品です。
こけしは「伝統こけし」「創作こけし」「新型こけし」の3つに分けることができます。
(1)伝統こけし
師から弟子に受け継がれる系統性のあるこけしです。作り方に伝統的な規則がありつつ、その一方で工人本人の「本人型」も含まれます。一般的にこけしと聞いてイメージされる事が多いこけしです。
(2)創作こけし
一品制作で芸術的価値のあるこけしです。一つの作品として独創的な表現ができるぶん、手間がかかり市場に出回ることはあまりありません。
(3)新型こけし
伝統こけしのように工人ひとりの制作ではなく分業による制作が可能で、創作こけしのように一点ものではなく量産できるのが特徴です。デザインはもちろん、何本か組にして一作品とするなど工人達の自由なアイディアの元で作られています。これらの新型こけしは昭和20年代に宮城県白石町(現在の白石市)で発生し、急激な勢いで全国に広まっていきました。しかし、今はそれを創る工人もだんだんと減っており、新型こけし発祥の地である白石市ですら5人程となっています。
※ 参考文献
「ふるさと名物応援宣言 宮城県白石市より(中小企業庁)」
「全日本こけしコンクールのあゆみ ほほえみの年輪をかさねて五十年より(宮城県白石市)」
3つのチャレンジ
新型こけしの魅力を
一人でも多くの方
に伝えたいという思いから、
「新しい発想でこけしを汲み取る」こと
にチャレンジしています。
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Challenge 1
「いまの時代に合う素材を探す」
視点が変われば、様々な可能性が見えてくるもの。
こけし工人ではない自分だからこそ提案できる、新しい素材や道具を積極的に探したいと思っています。
例: FSC木材、自然染料、新時代の加工道具など -
Challenge 2
「新型こけしのブランド創り」
沢山の作品を見ていくうちに感じたのは、その芸術性の高さ。
その魅力をより知ってもらえるよう、新型こけしのブランディングに力を入れたいと考えています。
例: 特徴あるカタチ、新色開発、デザイナーと共同、量産力向上など -
Challenge 3
「新たな出会いの場」
どんなに素晴らしい作品でも、知ってもらわなければ埋もれてしまうもの。
作品そのものはもちろん、作り手である工人自身の魅力も伝わるような、SNSやネットショップの展開を目指しています。
例: Face To Faceを意識したSNSやネットショップなど
佐々木こけし工房
宮城県白石市で
新型こけしを
専門に造っている
工房です。
先代の佐々木克巳工人(故人)が昭和23年に白石市に来て木地製作と描彩を覚え、その後独立して始めた工房です。いまは2代目の佐々木功工人と、奥様の美穂工人が後を継いで製作しています。
全日本こけしコンクールには毎年出品をしており数多くの賞に輝いています。
・経済産業大臣賞
・農林水産大臣賞
・国土交通大臣賞
・中小企業庁長官賞
・林野庁長官賞
・経済産業省製造局長賞
・宮城県知事賞 など
2020年現在、新しいこけし創りに取り組んでいる工房は白石市内ではここだけです。
お問合わせ
宮城県白石市字祢宜内88-1
Tel : 090-5354-4390
代表 : 佐々木 義彦